ビタミンD

生活習慣病の予防も ビタミンDを上手に摂取
http://www.nikkei.com/life/health/



ビタミンDについて、研究が進む契機になったのは、80年代に米国で行われた調査。
日照量の少ない北部地域では大腸がん(結腸がん)の死亡率が高いことが明らかになった。


ビタミンDが大腸がんのリスクを低下させる可能性があるため
世界中でビタミンDの健康効果や作用のメカニズムなどについての研究が進んだ。


例えば
国立国際医療研究センターの溝上部長は、2000年から国内の調査に取り組んでいる。
日本各地の年間平均日照時間と大腸がんによる死亡率を調べた結果
東北地方など日照率が低い地域ほど大腸がんのリスクが高まることを突き止めた。
溝上部長は「世界中のこうした調査をまとめた報告書が2007年に発表された。
がんの予防効果についてはカルシウムがほぼ確実とされ
ビタミンDについても、効果がありそうだと評価された」と話す。


ビタミンDは、魚の脂肪や肝臓、キノコ類などに豊富に含まれる。
サケやカジキ、サバを食事に取り入れるほか、干しシイタケなどを使うのもいい。
また、最近ではビタミンDが強化された牛乳なども開発されている。
[日経プラスワン2011年6月11日付]