テニス

きょうのゲーム形式

僕のサーブ

レシーバーは金のネックレスをした色男。

奴はバックが苦手らしく、センター寄りに構えている。

こんなちょろい奴は、外側に切れるサーブで空振りだぜ。

”エースを決めてやるっ!”

トスを右目に上げて全力で高速スライスサーブを放つ。

サーブがコーナーに入って、決まったと思った瞬間

ダッシュした僕の足元に、奴の速いレシーブが食いこんだ。

僕のボレーはネットに当たりゲームセット・・・

恐らく、奴は僕のトスを見て、スライスサーブを感知し

瞬時にポジションを外寄りに変更したのだ。

「ナイスレシーブ!」

奴は皆から拍手喝采を受けて、満面笑みで喜んでいる。

それはそうだ。格上の僕に勝ったのだから・・

つまり、僕はこのクラスの頂点に君臨していて

めったに倒せない崇高な存在だってことなのさ。