神は蛇蠍のごとく忌まわしい使者を差し向けた

God sent an Evil Agent from the Darkside


なかなか世界旅行に出ない僕に、神はしびれを切らせて

休暇を取らせない時代錯誤の忌まわしい上司を差し向けた。

そのせいで僕は去年の夏以降は海外に出ていないし

今年のゴールデンウィークや夏の旅もプランできない。

そうなると僕にとっては頑張って金を稼ぐ意味がない。


神は以前からサインを出していたのに

僕は気づくのが遅かった。

ぬるま湯に浸かっているカエルが

お湯が熱くなっていることに気づかないようにね。


何年か前から医薬品業界は大きく変貌した。

世界の巨大企業は人海戦術で日本市場に猛攻撃を開始。

中外製薬はスイスの企業(ロシュ)に買収された。

それに対抗し、藤沢と山之内は合併する。

これを機に業界再編は加速するだろう。

国はジェネリックを推奨し、後発品メーカーは勢いづいてきて

TVで後発品のCMを頻繁に流すようになった。


年功序列成果主義に変わり、終身雇用制度は崩壊ししつある。

「業務改革」で会社は事務員も採用せず、年々僕らの負荷は増えている。

(ここ数年、会社はピチピチギャルを採用していない)


環境はどんどん厳しくなっていく一方で

こんな状況で生き残っていくのは大変なことだ。

オッサンが頑張っているのは

子供の養育費と家のローンのためだが

僕にはそのモティベーションがまるでない。

つまり頑張る理由がない。

それを気づかせてくれたのが、神の使者である今の上司ってわけさ。