ネッタイシマカ駆除へ、遺伝子改変した2000万匹を野外放出

最も人間を殺している生物は何か? それは蚊です。
https://sna59717.hatenablog.com/entry/20140707/p1

The mosquito that spreads dengue fever

ネッタイシマカ駆除へ、遺伝子改変した2000万匹を野外放出…米での実験に懸念の声
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210904-OYT1T50151/


フロリダ州のリゾート地で、
遺伝子改変した蚊2000万匹を野外に放つ実験が進んでいる。
感染症を媒介するネッタイシマカの駆除が目的で
米国初の試みだが、地元では人や環境への影響を懸念する声も上がっている。


実験は5月、フロリダ州南端のキーズ諸島で始まり、
オスの蚊の卵が大量に入った箱が設置された。
卵は英バイオ企業オキシテック社が遺伝子改変しており、
オスと野生のメスが交配して生まれた子供のうち、
メスは人工合成した「致死遺伝子」が働いて幼虫のうちに死ぬ。
オスは成虫になり、次世代に致死遺伝子が引き継がれるため、
メスが増えずに蚊の数が減り続ける。


オキシテック社によると、過去に野外放出した実験では、
ブラジルで最大95%、英領ケイマン諸島で8割の蚊を減らすことに成功したという。
同社は「世界各地で約10億匹を放出したが、人や生態系への影響はなかった」と主張する。


遺伝子改変生物の野外放出は
日本など各国が参加する枠組み(カルタヘナ議定書)に基づき規制されているが、
米国は参加していない。


害虫の生殖能力を失わせて駆除した事例は日本でもある。
沖縄県で1970年代から特産の野菜や果物に寄生するウリミバエを駆除するため、
放射線を照射するなどして不妊にした個体を野外放出し、根絶に成功した。