リザトリプタンと相互作用するβ遮断薬はどれ?
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/drug/imedis/201710/553126.html&di=1
答え
⇒ 2)プロプラノロール
リザトリプタンは主にMAO-A(A型モノアミン酸化酵素)により代謝され体内から消失するため、MAOを阻害する薬物との併用により、血中濃度が上昇することが知られている。プロプラノロール塩酸塩はMAOを阻害し、リザトリプタンの血中濃度を上昇させ、副作用を増強する可能性があるため、併用禁忌となっている。
添付文書上、プロプラノロールを投与中あるいは投与中止から24時間(錠剤の場合)、あるいは48時間(徐放性剤の場合)が経過していない患者にはリザトリプタンを投与しないこととされている。したがって、プロプラノロールを連日投与中は、片頭痛発作時のリザトリプタン使用はできない(プロプラノロール服用後、十分な時間があけられないため)点に注意する。
なお、プロプラノロールは循環器系の効能・効果以外に、片頭痛発作の発症抑制に対しても用いられることから、両薬の併用を見落とさないように注意が必要である。