サラゾスルファピリジン

28歳女性が持ってきた内科の処方箋


サラゾスルファピリジン腸溶錠「日医工」500mg 
3錠 分3 毎食後 7日分


患者に聞いたらリウマチではなく腹痛だという
サラゾスルファピリジン腸溶錠は
「アザルフィジンEN」のジェネリック
リウマチの適応しかないため処方医に疑義した。


医師の答えは「クローン病疑いでサラゾスルファピリジンを処方した」とのこと
いったん医師との電話を切って調べてみると
サラゾスルファピリジン(素錠)には潰瘍性大腸炎の適応があった。
当薬局では「スラマ」という商品がそれなので変更してもらった。

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「あゆみ製薬」のサイトより (参天製薬より分離)
Q. アザルフィジンEN錠と
素錠であるサラゾスルファピリジン錠との効能・効果の違いを教えてください。
http://www.ayumi-pharma.com/medical/commons/drug/faq18.php


A. アザルフィジンEN錠(サラゾスルファピリジン腸溶錠)と
非腸溶性(素錠)のサラゾスルファピリジン錠の効能・効果、用法・用量は異なります。


◆アザルフィジンEN錠 
効能・効果 関節リウマチ
通常、サラゾスルファピリジンとして成人1日投与量1gを
朝食及び夕食後の2回に分割経口投与する。


◆サラゾスルファピリジン錠 非腸溶性(素錠)
効能・効果 潰瘍性大腸炎 限局性腸炎 非特異性大腸炎
通常1日4〜8錠(2〜4g)を4〜6回に分服する。
症状により初回毎日16錠(8g)を用いても差しつかえない。
この場合3週間を過ぎれば次第に減量し、1日3〜4錠(1.5〜2g)を用いる。



アザルフィジンEN錠の適応が関節リウマチのみなのは、なぜですか?

本剤の開発時点で、すでに素錠のサラゾスルファピリジン錠(サラゾピリン®錠)が
炎症性腸疾患の適応で承認・販売されていました。
関節リウマチの効能取得においては、1984年、胃障害軽減を目的に
腸溶性製剤である本剤で臨床試験が行われ、1995年、その有用性により承認されました。
そのため、アザルフィジンEN錠の効能・効果は関節リウマチのみとなっています。


サラゾピリン添付文書
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00056356.pdf


アザルフィジンEN添付文書
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00053109.pdf