カエンタケ

広場・ハイキング道に致死量3グラムの毒キノコ
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140829-OYT1T50056.html?from=ytop_main9



奈良県生駒市生駒山麓で、猛毒のキノコ「カエンタケ」が見つかったとして、
同市はハイキング道などに貼り紙をし、市のホームページにも情報を掲載した。
死に至る場合もあり、「絶対に食べず、触らないで」と注意を呼びかけている。


カエンタケは赤やオレンジ色で、円筒形か土から手の指が出ているような形。
コナラなど、ナラ類の枯れ木の根元近くに多く発生する。
汁が皮膚に付着すると炎症を起こし、食べるとわずかな量でも
運動障害や多臓器不全などの症状が出て、死亡することもあるという。


致死量は3グラムとされ、県森林技術センターの担当者は
「毒性が極めて強く、ごくわずかでも中毒症状が起きます。決して手に取らないで」
としている。

毒をもつ生き物(7) 触れるだけで皮膚に炎症

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO56478770W0A300C2MY1000/

燃えさかる炎のような形をしたキノコ、
カエンタケはその毒性も極めて激しい。ほんの数gでも食べると死に至る。
手で触れるだけでも、表面の細胞がつぶれて皮膚に有毒成分が染み込み、炎症がおきる。

珍しいキノコでなかなかサンプルが集まらず、
何が有毒な成分なのか長い間、不明だった。
しかし東京農業大学の橋本貴美子教授らが2001年に突き止めた。
カエンタケの菌糸を培養して増やし「トリコテセン」と呼ぶカビ毒の一種であることがわかった。

国内の森林でナラ枯れ病が広がるのに伴って近年、カエンタケは増加している。
枯れたナラの木に様々なカビが生え、さらにそのカビを食べてカエンタケが育つようだ。