胃と食道の病気 最新情報「食道がんの予防」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2014/03/0306.html
食道がんは
飲酒
喫煙
野菜・果物をあまり食べない
熱い食べ物を好む
といった習慣がある人がなりやすいことがわかっています。
特に影響が大きいのは飲酒です。
飲酒と食道がんの関係を調べたある調査研究によると、
「飲酒をせず、食道のダメージがなく、お酒を飲んで顔が赤くならない
(アルコールの分解物であるアセトアルデヒドの分解能力が高い)人」
のリスクを1とすると、
「飲酒量が多く(日本酒換算で1日約4合)、
飲酒などにより食道のダメージが大きく、
お酒を飲んで顔が赤くなる(アセトアルデヒドの分解能力が低い)人」
のリスクは約1724倍にもなるとされています。
食道がんを予防するために、
自分のアセトアルデヒドの分解能力と食道のダメージの程度を知って、
リスクが高い場合は飲酒を控えるようにしましょう。
アセトアルデヒドは明らかな発がん性物質といわれ、
これを分解する体内の酵素の能力が低いと、
食道がんになりやすくなると考えられています。
アセトアルデヒドを分解する能力を確認する検査には、
皮膚にアルコールのついたパッチを貼って変化を見るパッチテスト、
血液などから酵素を調べる遺伝子検査、
新たに開発され今後の実用化が期待されている呼気スクリーニング検査
(飲酒した際の呼気に含まれるアセトアルデヒド量を調べる検査)があります。