京大、iPSで血小板大量作製

京大、iPSで血小板大量作製 輸血安定供給へ
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014021301001785.html



人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、
血小板のもとになる巨核球という細胞を作製し、
血小板を大量に作り出す方法を京都大iPS細胞研究所などのチームが確立し、
13日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。


血小板は血液成分の一つで、血液がんの患者らへの輸血に利用される。
献血で集められるが、保存期間は短く慢性的に不足し安定供給が課題だ。


東京大や京大の研究者らが設立したベンチャー企業「メガカリオン」(東京)は、
今回の方法で作る巨核球を凍結保存するバンクを京大に設置しており、
本格的な作製を3月末から始める予定。

実用iPS血小板作製へ メガカリオン

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=91581



血小板を作る技術は、
江藤浩之・京大iPS細胞研究所教授、
中内啓光・東大医科学研究所教授らが開発した。
iPS細胞から造血幹細胞を作り、
血小板の元となる巨核芽球という細胞に変化させ、この細胞を増やして冷凍保存する。


メガカリオンは中内教授らが中心となって11年9月に設立した。


iPS細胞から血小板を作った場合、血小板には遺伝子が入っている核がないため、
iPS細胞で最も心配されるがん化の恐れがない。
ウイルスが混入する危険もないため、大量生産する技術を確立すれば、
より安全な血小板輸血が実現できるという。

京大チーム、iPS細胞で血小板量産 作製効率100倍以上

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO66801310U4A210C1CR8000/



iPS細胞から血小板を大量に作り出す手法を
京都大iPS細胞研究所の江藤浩之教授らが開発した。


新たな手法は人のiPS細胞を血液のもととなる細胞に変化させたうえで、
3つの遺伝子を導入。血小板の一歩手前の細胞である「巨核球」を作った。


巨核球が安定してほぼ無限に増やせるようになり、血小板も大量に生産できる。
巨核球を凍結して数カ月間保存した後でも血小板を作り出せることを確認。
人から採取したものに比べて止血能力は劣るが、
研究チームは「使う量を増やせば性能を補える」とみている。