「片付けられない」を侮るな

貧乏招くスパイラル 
「片付けられない」を侮るな
家計再生コンサルタント 横山光昭
http://www.nikkei.com/money/features/23.aspx?g=DGXNMSFK2603F_26072013000000



実は片付けとお金の使い方には密接な関係があります。
私が家計再生の相談を数多く手掛けてきた経験上、
部屋が汚くお金がたまらない人に多くみられる負のスパイラルがあるのです。


「片付けができない=モノが多い」→
「既に持っているモノを大事にせず、重複して買ってしまいがち」→
「出費が多くなる」→
「お金を大切にできない」
という悪循環で、いったん陥るとなかなか抜け出すきっかけがつかめません。


片付けられないことが無駄遣いにつながる例は食品や日用品でもよく見かけます。
安いときに良かれと思って買いだめするものの、
ストックや整理の仕方が雑だと家の中はいつ使うかわからないものでいっぱいになり、
片付かなくなっていくのです。


モノというのは、お金が形を変えたものです。
そしてお金には、その人がどんな生活をしているかが表れます。
お金のやりくりを本当に改善したいと思うなら生活そのもの、
もっと具体的にいうと部屋の片付けなどにも気を配れなければ成果は望めない――
というのが私の考え方です。


こうしたことはモノや部屋だけでなく、財布の管理でも同じことがいえます。
財布の中が使いやすく整っていて、不要なものはこまめに処分し、
よく使うものだけを入れている人はお金の管理や使い方も上手なことが多いのです。


逆に「いつか使うかも」と思って残しておいた割引券が
有効期限切れになってもいつまでも入っていたり、
めったに行かない店のポイントカードをたくさん詰め込んでいたりする財布を持つ人は、
実は「お得」なメリットも受けられないばかりか、お金の管理がきちんとできず
財布にいくら入っているのかさえ分からない人であることが多いのです。