子どもの発達障害

気になる子どもの発達障害「症状に合った治療」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2013/07/0717.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2013/07/0715.html


発達障害薬物療法

薬物療法は、
「興奮しやすい」「抑うつ気分がある」など気持ちに問題がある場合、
「落ち着きがない」「自分や他人を傷つける」など行動の症状がある場合、
「不眠」「頭痛」「感覚過敏」など体の症状がある場合に、
それらを軽減することを目的に行われます。


現在、日本で使われている薬は、
メチルフェニデート徐放剤(リタリン)とアトモキセチン(ストラテラ)の2種類です。


これらは脳の中で情報を伝える神経伝達物質が、
より適切に作用するように調整する働きをし、
「集中力が増す」「多動や衝動性を抑える」といった作用があります。


副作用としては「食欲不振」「不眠」「体重減少」がありますが、
重篤な副作用は報告されていません。
効果が認められればしばらく服用を続けます。
ただし、多くの場合、子どもの成長に伴い薬は不要になります。

発達障害とは
発達障害がある子どもには、
"周囲になじめない"
"じっと座っていることができない"
"読み書きが苦手"などの特徴的な行動が見られます。


発達障害は実行機能
「自分の感情をコントロールする」
「物事に集中する」
「自分の行動を省みる」などの働きや、
他人の表情や視線から意図を理解する社会認知機能、
文字を読んだり話したりする言語機能などがうまく働かず、
状況にうまく対応することができません。
親の育て方などが原因ではなく、
発症には遺伝的素因が関係していることがわかっています。


発達障害のタイプ

広汎性発達障害自閉症スペクトラム)は、
自閉症高機能自閉症アスペルガー症候群などに分けられ、
いずれも社会性の障害があり、
他人の意図を十分に理解することができないのが特徴です。


特定のものへのこだわりも見られ、
種類によっては言葉の遅れや知的障害を伴います。


注意欠陥多動性障害ADHD)の特徴は、
注意力不足と落ち着きのなさや衝動的な行動です。
「片づけができない」
「集中できない」
「授業中に立ち歩く」
などの行動のために、学校などでの社会生活に困難が生じたりします。


学習障害(LD)は、
知的障害や社会性の障害はありませんが、
文字の読み書きや計算が極端に苦手です。
そのため"努力が足りない"などと誤解されることが少なくありません。