レザルタス

2013 #21
家庭血圧測定の重要性〜仮面高血圧の診察の実際〜

沖縄県医師会館

【特別講演Ⅰ】

降圧療法の完成を上げる−生活習慣病に隠された新たな脅威:CKD‐
◎柏原直樹先生 (川崎医科大学腎臓・高血圧内科主任教授) 昭和57 岡山大卒


微量アルブミン尿は軽症ではない。
「これ以上無理」という警鐘
肥満や、タンパクの過剰摂取が糸球体高血圧を引き起こしている。


アンジオテンシンⅡがラ氏島の血管を収縮させる。
ARBはDMを抑制する。


輸入細動脈の拡張は、高血糖、肥満、高たんぱくにより引き起こされる。
輸出細動脈の収縮は、アンジオテンシンⅡ、NOの低下、交感神経活性化による。


ある種のカルシウム拮抗剤はCKDにおいてタンパク尿を増大させる。
短時間型のカルシウム拮抗剤は輸出細動脈の収縮を解除できない。


カルシウム拮抗剤は一様ではない。
1.長時間型
2.交感神経活性化抑制作用
3.RAS低下作用
4.NO回復、抗酸化作用
カルブロックがこれらの作用をもつ。

【特別講演Ⅱ】

家庭血圧をどう日常診療にいかすか?
◎土橋卓哉先生 (国立病院機構九州医療センター高血圧内科科長) 昭和55 九州大卒


白衣高血圧は約13%
仮面高血圧は約27%・・・3人に1人は仮面高血圧


白衣高血圧は長期的にみるとリスクがある。
仮面高血圧は脳心血管イベントが1.5倍


仮面高血圧
アルコールによる夜間高血圧〜早朝高血圧
職場などでのストレス下高血圧


酒飲みは塩くいである
食塩は夜間高血圧を引き起こしやすい
ナトリウムを出すために夜間に血圧を上げざるをえない。