NSAIDs

高血圧、心不全、CKDの患者にはNSAIDsの投与を避ける
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t182/201209/526721.html
American Society of Nephrology


一般外来では、高血圧などの循環器疾患や
慢性腎臓病(CKD)に罹患した高齢者が、関節や腰などの痛みを訴えることがよくある。
そんな場合には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を処方することが多いはずだ。
しかし米国腎臓学会(ASN)は、その処方を問題視する。


NSAIDsは腎血流減少や炎症生成などによる腎機能の低下を招き
高血圧の悪化、あるいは心血管イベントの発症リスクを高めることが判明しているためだ。
こうしたリスク上昇は長期間投与した場合のみに見られると思われがちだが
30日以内といった短期間の投与でも同様とする報告が複数ある。
(Circulation.2011;123:2226−35.など)


勧告では、NSAIDsの代替薬として
アセトアミノフェンやトラマドールといったNSAIDs以外の鎮痛薬や麻薬の短期使用は
 恐らくNSAIDsより安全で効果は同等である」と記述している。


日本でも、アセトアミノフェンは昨年
諸外国と同様に最大で4000mg/日まで処方することが可能になった。