株主優待をタダ取りする必殺ワザ、
「クロス取引」の注意点4つ教えます!
http://diamond.jp/articles/-/38313
クロス取引とは、簡単に言うと、
優待獲得の権利を取るために現物株を買うと同時に、
信用取引で同じ銘柄を空売りすること。
権利落ちによって損失が出ても、
空売りのほうで同じ金額分の利益が出るため、
相殺すれば下落による損失はゼロ!
具体的には、最終売買日の市場が開く前に
現物の買いと信用の売りを成行きで発注する。
翌営業日に「現渡し」で決済すれば、取引は終了だ。
注意点
1)信用口座の開設が必要…
信用取引を組み合わせるため、事前に信用口座を開いて、
担保となる代用有価証券や現金を準備しておく必要がある
2)クロス取引ができない銘柄もある…
信用取引で「売り」から入れない銘柄については、クロス取引はできない
クロス取引が可能なのは、基本的には
「制度信用」で「貸借銘柄」となっている銘柄のみ。
どの銘柄で売り建が可能なのかは、
証券会社のサイトの個別銘柄画面などで確認できる。
また、SBI証券では、優待検索の結果画面で
制度信用の売りが可能かどうかを一覧で確認できるようになっている。
なお、松井証券など一部の証券会社に限って、
「一般信用」の一部銘柄についても信用売りが可能だ。
3)配当はもらえない…
現物取引で受け取る分は、信用売りで支払う配当調整金と相殺されるため、
配当金は実質受け取れない
4)優待を上回る「逆日歩」が発生することがある
この4)こそが、「クロス取引」の最大の注意点となる。
逆日歩は、制度信用の売りが増えすぎたときにだけ発生する、
イレギュラーな株のレンタル料のようなもの。
しかも、取引時点では逆日歩が発生するかのかしないのか、
かかるとしたらいくらなのかが正確にはわからない点がやっかいだ。
場合によっては、優待の換算金額を上回る逆日歩がかかることもあり、
実際、2013年6月の優待ではいくつかの銘柄で高額の逆日歩が発生している。
そこで、クロス取引をする場合には、
信用取引の売残・買残を確認したり過去の逆日歩を調べるなどして、
逆日歩がつきにくい銘柄を選ぶのが鉄則だ。
また、事前に逆日歩の最大金額を計算して、
逆日歩を差し引いても優待を取るメリットのある銘柄を選べば、
たとえ逆日歩が発生しても慌てることがない。
逆日歩の仕組みや計算方法については、必ず理解しておこう。