O脚

O脚、X脚を治して、脚長、小尻になるhttp://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A9C93819499E2E6E2E29A8DE2E6E2E6E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=9694E0E0E2E6E0E2E3E2EBEBE0E5


竹井仁先生 首都大学東京 健康福祉学部理学療法学科教授


ひざが外側にパカッと開くO脚、内向きにくっつくX脚
どちらも悩みのタネですが、「脚のゆがみは変わらない」と諦めていませんか? 
実は脚のゆがみは、日々の体の使い方の癖や、骨盤の傾きの影響で作られます。
だから、自分の癖とは逆の方向に筋肉を鍛えることで、きれいな脚に整えることができるんです。


O脚は、ひざ関節に外へ、外へとずれようとする力が加わる。
どうしてこんなことが起こるのでしょう。
原因をたどると、骨盤に行き着きます。
腰の隙間がほとんどない骨盤後傾タイプの人は
大腿骨が骨盤に対して外開きにつくので、O脚になりやすくなります。


脚のゆがみを正すには
ゆがみの出発点である骨盤の前後の傾きからアプローチすることが大切。
加えて、ひざ関節にかかっている「外ずれ(O脚)」という力を正す方向で動かすことも重要。
この二つのポイントを理解したうえで、対処法へと進みましょう。


まず、O脚で骨盤後傾タイプの人は、常に骨盤が後ろ側に傾き
股関節を外向きに外旋しようとする力が加わっています。
筋肉でいうと、骨盤の後ろ側の仙骨と大腿骨をつなぐ「梨状筋」や
お尻の横側にある「中殿筋」の後ろ側が凝っている。
これらはヒップの外側にある筋肉群なので
お尻も横広がりにばーんと広がってしまいます。
梨状筋や中殿筋が凝った状態では、O脚を正そうとしても
つっかい棒のようになってなかなか難しい。
そこで、まずはこれらの硬直した筋肉群をほぐしていきます。



背すじを伸ばしてイスに座り、伸ばしたい側の脚を抱えて
反対側の胸にぐっと引きつけます。
このとき、お尻をイスの座面にぴったりとくっつけるように意識をすると
より効果的に梨状筋や中殿筋を伸ばせます。



次に、いわゆる「ぺたんこ座り」で
ひざ下の脛骨を真下に押しこむように手で刺激します。
O脚の人は、あぐらをかく座り方は得意だけど、ぺたんこ座りは下手な人がほとんどでしょう。
でも、得意だからといってあぐらばかりかいてはダメ。
外へ、外へとずれようとする力を後押しするのがあぐら座りです。
ますますO脚がひどくなりますよ。
ぺたんこ座りをしようとすると、骨盤を後傾させたくなると思いますが、頑張って骨盤を立てましょう。
股関節を内旋させることで、O脚とは逆方向の力が加わり、脚全体の筋肉をほぐすことができます。



骨盤や股関節まわりがほぐれたところで、エクササイズです。
枕や丸めたバスタオルを、ひざの力で絞りこむ体操を行いましょう。
外に向いているひざのお皿を内側に締めていく意識で。
この動きによって、普段なまけている、内転・内旋筋群を鍛えられます。
この体操を行うと、脚のラインが整うとともに
横広がりに張っていたヒップラインもきれいに引き締まってきます。