α-GI

笹嶋勝「クスリの鉄則」
α-グルコシダーゼ阻害剤
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/tessoku/201008/516467.html


α-GIの作用で分解されず、小腸で吸収されなかった2糖類は、大腸に移行し
炭水化物を栄養源とする腸内細菌を増殖させ、炭水化物由来のガスを発生させます。
このうち、酸素や二酸化炭素は腸管からすぐに吸収されますが
水素やメタンガスはあまり吸収されず、これらによっておなかが張ることになります。


ひどい場合には、腸閉塞が起こります。
腸閉塞は、消化管運動が低下していると起こりやすいと考えられていて
高齢者、特に開腹歴や便秘傾向のある患者がなりやすいと言われています。
ですので、高齢者に投与する際は、α-GIを少量から投与することが推奨されています。


α-GI服用者に低血糖が起こった場合
ブドウ糖を携帯している患者も多いと思いますが
運悪く、持つのを忘れたときに低血糖を起こしてしまう可能性もあるでしょう。


低血糖時に必要なブドウ糖は10gですから、オロナミンC(1本120mL)だと1本半
ヤクルト(1本65mL)だと3本を飲む必要があります。


もし開いている薬局を見つけたら、そこでブドウ糖をもらうという方法もお伝えしておきましょう。