帯状疱疹予防に水痘ワクチン

水痘ワクチンを高齢者に接種し、帯状疱疹後神経痛を予防する方法が注目されている。
米国の大規模試験の結果がきっかけで、わが国でも接種する医師が出てきた。



帯状疱疹は、関節内に潜伏感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが
細胞性免疫の低下をきっかけに再活性し、紅斑や膨疹、痛みを来す疾患だ。
帯状疱疹の約半数は高齢者に見られ、後遺症としての神経痛の発症率も高い。





米国で注目すべきデータが2005年に発表された。
60歳以上の3万8546人を対象に、二重盲検法帯状疱疹ワクチンを接種したところ
水痘・帯状疱疹ウイルスに対する特異的細胞性免疫が高まり
帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の発症率や重症化が抑えられた(図)



その後、06年にFDAは60歳以上の高齢者に帯状疱疹ワクチンを接種することを承認
CDCも接種を推奨している。



reference
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t055/200908/511923.html