http://www.iza.ne.jp/jyoshi-bu/cat/0906.html
スポーツクラブの駐輪場にいる茶色いネコは
俺が自転車を停めるとき、駆け寄ってきて足に纏わりつく。
俺が餌をやるからだ。
俺はネコの頭をなでてやる。
少し焦らしたあと、俺はおもむろにバックパックを開けて
99円で買ったキャットフードを取り出し、5円分くらいを与える。
トレーニングを終えて駐輪場に戻ってくるとき
茶色いネコは誰かのバイクのクッションの上で寝ている。
俺が声をかけると、邪魔くさそうに一瞥をかますが
すぐにプイっと横を向く。
腹が膨れたネコは俺に用は無い。
ネコにとって俺は、単に餌をくれる
ただそれだけの存在でしかないのだ。