メルカゾール

メルカゾール投与による無顆粒球症で注意喚起
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201407/537565.html
http://chugai-pharm.jp/hc/ss/pa/sf/mer/hti/cnt/sef2/02_001.html



メルカゾール(一般名チアマゾール)投与による無顆粒球症について、
製造販売元の中外製薬が注意を喚起している。


メルカゾールの添付文書では、無顆粒球症については既に警告に書かれているが、
国内の副作用発現状況を踏まえ、改めて適正使用を呼び掛けた。


無顆粒球症などの副作用を早期発見し、重篤化を防ぐため、
(1)投与開始・再開初期の少なくとも2カ月間は、原則として2週に1回、
それ以降も定期的に白血球分画を含めた血液検査を実施する、
(2)無顆粒球症の初期症状(発熱、全身倦怠、咽頭など)が表れた場合には、
白血球分画を含めた検査を行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し
適切な処置を行う、
(3)顆粒球の減少傾向などの異常が認められた場合には、
直ちに投与を中止し、適切な処置を行う――ことを求めている。


また患者に対して、顆粒球(好中球)の減少から感染しやすくなり、
敗血症などにより重篤転帰に至る場合があることを説明するとともに、
(1)定期的な血液検査を行う必要があるので、受診日を守って通院すること、
(2)無顆粒球症の初期症状(喉の痛み、発熱など)が表れた際には、
直ちに主治医を受診すること、
(3)主治医以外の医療機関を受診する場合には、
メルカゾールを服用していることを医師に告げること――を指導するよう求めている。


【関連情報】
メルカゾール安全性情報 無顆粒球症について
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/kigyo_oshirase_201407_2.pdf