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便秘薬使用に伴う高Mg血症で3年に死亡4例
https://medical-tribune.co.jp/news/2015/1020037633/


医薬品医療機器総合機構(PMDA)は10月20日,「使用上の注意」改訂を発表。
便秘症などに適応を有する酸化マグネシウム製剤の
マグネシウム(Mg)血症に関する情報の追加が発表された。
直近3年度で,同薬使用に伴う高Mg血症の報告が29例,うち死亡4例が報告されたため。

高齢者,腎機能正常の便秘症で症例が集積

PMDAによると,直近3年度で同薬使用例での高Mg血症が29例
(うち,因果関係が否定できない症例が19例),死亡4例(同1例)が集積。
症例検討の結果,
①高齢者での集積が多く,重篤転帰をたどる例が多かった,
②便秘症の患者での集積が多く,腎機能が正常な場合や通常用量以下の使用でも重篤転帰をたどる例が報告されていた,
③定期的な血清Mg濃度の測定が行われておらず,意識消失などの重篤な症状が現れるまで発症に気付かれない症例が多く見られた。


処方は必要最小限にとどめること,
特に長期投与例あるいは高齢者では,定期的な血清Mg値を測定すること,
症状が現れた場合には使用を中止し直ちに医療機関を受診する
といった指導を行うよう求めている。


高Mg血症の初期症状は,
吐き気や嘔吐,立ちくらみ,めまい,
徐脈,皮膚の発赤,力が入りにくくなる,傾眠など。