持ち家

一生独身の場合、家は「買う」「賃貸」どちらが得?
http://diamond.jp/articles/-/29881



近年、一人暮らし用のマンションを購入する独身者が増えているという。
「その傾向は、特に女性に強いようです」と話すのは
ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんだ。


「家を買って、リタイアまでに住宅ローンを完済していれば
収入が限られている老後の生活の中で
住居費が管理費や固定資産税だけにとどまり
賃貸暮らしの場合よりも格段に少なくなります。
その点が持ち家の最大のメリットでしょう。


また、独り身にとって "終のすみか" の存在は、心のよりどころにもなります。
『頼るパートナーや子どもがいなくても、家さえあれば何とかなる』
と思っている人は多いのではないでしょうか。
たしかに、頼る人もおらず、持ち家もなく老後資金も乏しいというのは
最悪の状況なので、現役時代に家を買っておくのは、最終的に
持ち家と賃貸のどちらのほうが金額的にトクか、ということではなく
一つの "安心を買っておくこと" でもあります。


もし、老後も賃貸暮らしだと
たとえ家賃5万円の部屋でも、年間の支出は60万円。
ということは、老後が20〜30年あるとすると
住居費だけでおよそ1000〜2000万円は飛んでいく計算になります。


逆に持ち家のデメリットとは何なのか?
同じくファイナンシャルプランナーの江原さとみさんは、次のように指摘してくれた。


「少しでも結婚の可能性がある人は、家を買わないほうがいいでしょう。
単身者向けのマンションを買い、その後しばらくして急に結婚することになった場合
手狭になった部屋を"売る"もしくは"貸す"ことを考えるでしょうが
どちらもかなり難しいからです。
まず、単身者向けのマンションは、資産価値があまり高くない――
つまり、それほどニーズがないため
よほどいい物件でなければ転売が難しいのが特徴です」


そのほかにも、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんによれば
「賃貸より持ち家のほうが、スペックの高い住居になる可能性が高いので
必然的に光熱費が上がる傾向にあるようです」


現役の間に賃貸暮らしをして、着実に貯蓄ができていれば
「定年間際に現金一括で家を買うのもOK」
とは、八ツ井さん、山崎さん、江原さんの共通見解。