喫煙女性の健康リスク激増

喫煙女性の健康リスク激増、「軽い」タバコが一因か
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2923411/10166162



喫煙する女性が肺がんなどのタバコに関連する疾患にかかる危険は
今や過去数十年間で最も高まっているとの研究結果が
23日の New England Journal of Medicine に発表された。


55歳以上の成人女性220万人以上を対象としたこの研究では
喫煙女性の間で肺がんや慢性閉塞性肺疾患など
疾病死が顕著に増加していることが分かった。
非喫煙女性と比較した肺がんリスクは
1960年代の喫煙女性では2.7倍だったが、現代女性では25.7倍だった。


喫煙によるリスクの増加は
この間の医学の進歩を大きく上回っていると研究チームは指摘している。

「ライト」「マイルド」なタバコが一因か

研究を率いた American Cancer Society 元名誉副会長のMichael Thun医師は
女性をターゲットに「ライト」や「マイルド」と銘打ったタバコが増えたことが
健康上の悪影響が増大した背景の少なくとも部分的な説明になると指摘する。
軽めのタバコから出る希釈された煙のほうが
ニコチンに慣れた体がいつものニコチン量を吸収しようとして
より肺の奥まで深く煙を吸い込むからだという。


同誌にはこの論文と同時に
University of Toronto 付属 St Michael's Hospitalの
Prabhat Jha 医師による、喫煙者の寿命に関する論文も掲載されている。
この研究によれば
全く喫煙経験のない人よりも喫煙者のほうが寿命が平均10年短いという。