2012 #33
ABCセミナー 大日本住友
LOISIR HOTEL NAHA ロワジールホテル
特別講演
抗不整脈を究める−薬剤選択と注意点−
◎草野研吾先生 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科准教授)
不整脈診療で重要な点は
基礎疾患(基質)=心機能、弁膜症、心肥大
の存在で、薬物の選択が異なることである。
心不全患者にⅠ群を使用すると死亡率を3−6倍上昇させる
心不全患者にはⅢ群を使用する。
Ⅰa Na↓↓ K↓ リスモダン
Ⅰb Na↓ K→ アスペノン
Ⅰc Na↓↓↓ K→ タンボコール 強力なNaチャネルブロッカー QT延長なし
アミオダロン(Ⅲ群)
AF症例には積極的に使う
torsades des pointesは少ないが
心機能、腎機能が悪い患者に使うと起こる。
副作用:甲状腺の破壊、角膜障害、脂肪肝、肺線維症
肺線維症はACE/ARBを併用すると起こりにくくなるとの報告あり
副作用は投与量、投与期間とは無関係
ベプリコール
遺伝子ミューテーション(+)の症例に著効する
βブロッカーを加えるとtorsades des pointesを減らせる
200mg/日は怖いと思う。