熱中症だけじゃない 意外と多い夏の脳梗塞 脱水、血管詰まりやすく
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44180530W2A720C1EL1P01/
「脳出血は冬に多いが、脳梗塞は夏が最も多くなる」。
こう話すのは国立循環器病研究センター脳血管内科の豊田一則部長だ。
2008〜11年に同センターにかかった脳梗塞患者2055人の発症時期を
季節別に集計したところ、夏(6〜8月)が529人で
冬(12〜2月)の521人を上回り最も多かった。
また暑さで脱水状態になると、カリウムやカルシウム、マグネシウムなど
体内の電解質のバランスが崩れて不整脈を起こしやすくなる。
「血の流れが乱れると、心臓で血の塊ができ、脳に運ばれて詰まることもある」
と関西医科大学付属滝井病院の岩坂寿二院長は指摘する。
岩坂院長によると、心臓の血管が詰まる心筋梗塞も夏に入院患者が増えるという。
気温が上昇すると、人の体はその環境変化に適応しようとする。
その過程で神経が興奮状態になり血圧も上がるという。
暑いと睡眠不足にもなるケースも増えてくる。
発症してからではたとえ命が助かっても重い後遺症が残る場合もある。
このため、予防に力を入れよう。脂っぽい食事を控え、禁煙する。