ポリオ不活化ワクチン

ポリオ不活化ワクチンって?
http://mainichi.jp/opinion/news/20120424ddm003070068000c.html
 


なるほドリ
ポリオ(小児まひ)の不活化ワクチンが承認されることになったそうだけど
今みんなが受けている生ワクチンとどう違うの?


記者
現在自治体の集団接種などで使われている生ワクチンは、生後3カ月以降の計2回
毒性を弱めたウイルスを赤ちゃんの口からスポイトで直接飲ませて免疫を作ります。
効果は高く、長期間続きます。
半面、ウイルスが生きているので、ごくまれに本人にまひが出たり
便から周囲の人にポリオがうつることがあります。
国によると、生ワクチンの接種で01年度から10年間で
15人がポリオを発症したと認定されています。100万人に1・4人の割合です。


Q 不活化ワクチンではそんなことはないの?


A 不活化ワクチンは
ウイルスを殺して免疫を作るのに必要な成分だけを取り出し注射します。
生後3カ月以降、計4回接種が必要ですが、ウイルスとしての働きはないので
ポリオの症状が出たり周囲に感染することはありません。
本来期待する効果以外の症状が表れる「副反応」として
接種した部分の赤みや発熱などがあります。


Q ポリオってどんな病気?


A ポリオウイルスが口から入って腸の粘膜などで増殖し
脊髄の一部に入り込んで手や足にまひが出、一生残ることがあります。
国内では1960年ごろに大流行して5000人以上の患者が出ました。
生ワクチン導入で患者数は激減しました。
1981年以降、国内で自然感染は報告されていません。