2回接種済の高齢者致死率 未接種の人の約5分の1に

全国、65歳以上の高齢者の接種率(2回接種)は80%を超えました。

2回接種済の高齢者致死率 未接種の人の約5分の1に 厚労省調査
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210812/k10013196751000.html


新型コロナウイルスに感染した65歳以上の高齢者で、
ワクチンを2回接種した人の致死率は
接種を受けていない人のおよそ5分の1だったことが厚生労働省の調査で分かりました。
専門家はまだデータは少ないものの、接種によって死亡を抑える効果があるとしています。


厚生労働省は、感染者の情報を集約するシステム「HER-SYS」のデータを基に
ことし6月の1か月間に登録された5万2743人の感染者のうち、
死亡した人の割合を年代別に分析しました。


この中で、
▽65歳以上では感染した6931人中、亡くなったのは282人で、致死率は4.1%でしたが、
▽65歳未満では感染した4万5812人中、亡くなったのは35人で、致死率は0.08%でした。


65歳以上で亡くなった人は、
ワクチン接種を受けていない人では、
感染した5387人中、232人で致死率は4.31%だったのに対し、
1回接種を受けた人では857人中26人で3.03%
2回の接種を終えた人では112人中1人で0.89%と、
致死率は接種を受けていない人のおよそ5分の1でした。


この結果は
11日開かれた厚生労働省の専門家会合で示され、脇田隆字座長は
「ワクチン接種によって重症化を予防し、死亡を抑える効果が見てとれる。
ただ、データがまだ少ないので症例を積み重ねて、効果をさらに判断する必要がある」
と話しています。