2012 #21
イーケプラ学術講演会
The Naha Terrace
【特別講演】
新規抗てんかん薬に期待するもの
◎愛知医大 精神科 教授 兼本浩祐先生
第1世代: フェノバルビタール、フェニトイン、エトサクシミド、プリミドン
第2世代: バルプロ酸、カルバマゼピン
第3世代: ガバペンチン、トピラマート、ラモトリギン
第4世代: レベチラセタム
4大類型
1.年齢依存性焦点性てんかん
ある年齢で消える。100%寛解
2.特発性全般てんかん
バルプロ酸 80%寛解
3.年齢非依存性焦点性てんかん
カルバマゼピン 50−60%寛解 難治あり
交通事故や高齢者など脳に損傷
4.てんかん性脳症
多剤併用 20%寛解
精神発達遅延 IQが落ちていく ほぼ難治
挙児希望の女性への対応
乳汁移行
基本的には大丈夫
高い:プリミドン、トピラマート
中程度:カルバマゼピン
フェニトイン、フェノバルビタールなど
高齢者に負担がかかる薬剤は使用頻度が減っている。
- ガバペンチン
安全性は高いが、効きが悪い。単剤ではほとんど効かない
- トピラマート
有効性高い。安全性も悪くないが注意事項多い。うつぎみになる。
- ラモトリギン
有効性高い。抗うつ作用もある。
飲みやすいが、ある確率で重症薬疹あり。
- レベチラセタム
有効性はトピラマートと同等に高い。
忍容性もよい。安全性はまあまあ。
一部の患者にイライラ感あり。