ペットの感染症

ペットの感染症にご用心 口移しや添い寝は禁物
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE1EAE7E7EBE5E6E2E2E6E2E0E0E2E3E09F88E6E2E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3



猫好きの中年女性Aさん。
なんだか喉がいがらっぽいと悩み、日本大学の荒島康友助教に相談した。
調べたら「パスツレラ菌」が検出された。
この菌は犬や猫の口腔内に存在する菌で、猫だとほぼ100%、犬では75%が保有している。
人が犬や猫に噛まれるなどして感染すると、化膿などの症状が出る。


Aさんはなぜ感染したのか。
実は寝ている時に、猫がよってきて首もとや顔をなめていた。
「猫と同じ部屋で寝るのはやめるべきだ」と荒島助教は指摘する。


「ネコひっかき病」
猫がノミを噛みつぶした時に、口腔内に「バルトネラ菌」が侵入。
人間を噛んだりひっかいたりすることで感染する。
猫に症状が出ることはほとんどなく、人間が感染するとリンパ節が大きく腫れる。
猫の爪を短く切っておくことが大切。
爪切りをしっかりしておけば予防につながる。


亀を飼っている家庭で気をつけたいのが「サルモネラ症」。
食中毒を引き起こすサルモネラ菌は、亀の保有率が高く、犬や猫は低い。
亀を触った手を子供がなめて感染するケースが考えられ
手洗いをしっかりしなければならない。
水槽を台所で洗ってしまい食材を通じて感染するケースもある。


致死率の高い病気として覚えておきたいのが「カプノサイトファーガ感染症」。
発病するケースはまれだが、敗血症を起こす場合がある。
起きてしまうと致死率は3割を超え、2002〜08年の間に5人が死亡した。
病原菌は、犬や猫の口腔内に存在するので、除菌はほぼ不可能。
荒島助教は「よく効く薬があるので、とにかく噛まれたら
カプノサイトファーガ感染症を紹介した新聞や雑誌を持って
すぐに病院で診てもらうようにする。
この病気を知らない医師もたくさんいるから覚えておいてほしい」と話す。