在日米軍再編:5施設返還も普天間移設と切り離しへ
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2012/02/08/20120208k0000m010120000c.html
ロードマップ(行程表)は、普天間移設と海兵隊のグアム移転に続いて
嘉手納基地より南にある6施設・区域の「相当規模の土地の返還が可能となる」と定める。
今回の見直しで、日本政府は嘉手納より南の施設返還も普天間移設との切り離しが可能と判断。
審議官級協議では、沖縄の要望が強い牧港補給地区や
キャンプ瑞慶覧の一部などの前倒し返還を求めた。
対象は6施設のうち普天間飛行場を除く5施設となる。
◇牧港、瑞慶覧が焦点
焦点となるのは、牧港補給地区(浦添)とキャンプ瑞慶覧(北谷)の一部返還だ。
外務省幹部は「この二つは経済効果が大きく、沖縄県からの要望が強かった」と語る。
キャンプ瑞慶覧やキャンプ桑江、牧港補給地区などは
沖縄本島の南北を結ぶ大動脈の国道58号に接し
跡地の再開発が沖縄振興の大きな柱になると期待されている。
沖縄側が特に返還を熱望している米海兵隊の牧港補給地区は
面積が約270ヘクタールと広大で、米軍の倉庫群などが並んでいる。
補給地区の東側に国道58号があり、西側の海には那覇新港が隣接する。
補給地区は那覇市に近く、沖縄県幹部は「物流拠点として整備すれば
沖縄発展の起爆剤になる。日米の協議を注目している」と期待を寄せる。
キャンプ瑞慶覧は基地内のどこが返還されるかは未定だが
58号に沿った一定面積が返還される案などが日米間で協議されているとみられる。
沖縄の悲願とされる鉄道導入について県などで調査が進んでいるが
導入にはキャンプ瑞慶覧のこの58号沿いの土地が必要との見方が出ている。
那覇の都心部に近い那覇軍港も再開発への期待が高いが
那覇軍港返還は浦添市ふ頭地区への移設が条件。
建設に向け国と県などが協議中で代替新港の完成予定時期などは決まっていない。
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