歯周病

歯周病、心疾患・糖尿病を悪化
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE1E6E6E7E5E0E6E2E2E3E2EBE0E2E3E3979EE382E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3



歯周病は日本人の7割が患っているとされる「国民病」だ。
最近は動脈硬化心筋梗塞、糖尿病を悪化させるといった全身への影響も分かってきた。


骨が分解され歯が抜け落ちても、菌が口の中にとどまるわけではない。
「上下左右28本すべての歯の歯茎がひどく腫れた状態は
口の中に手のひら大の腫れ物があるのと同じ」(東京医科歯科大学 和泉雄一教授)。
腫れ物の表面の皮膚は薄く、菌にしてみると絶好の侵入口で、体内へ入っていく。
通常、菌が侵入しても体の防御反応で無菌化できる。
ただ、歯周病は次から次へと絶え間なく侵入してくる。
口の中で歯茎の腫れや骨の分解を引き起こした化合物は
血液に乗って全身を巡って、糖尿病や動脈硬化など生活習慣病の進行に関わる。


世界各国の疫学調査によると、重症な歯周病によって
狭心症心筋梗塞といった心疾患のリスクは2倍、がん発症リスクも2倍になる。
出産を促す作用の化合物もあり、妊娠している女性では
早産で低体重児を産むリスクが5倍高くなるとの報告もある。