骨粗鬆症

最新 骨粗しょう症対策「新薬で骨量増加!」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2011/12/1213.html

治療が必要な人




薬による治療を考えるのは、骨粗しょう症と診断された人のほか
骨量が70%以上80%未満かつ、閉経後の女性または50歳以上の男性で
「親が大たい骨付け根を骨折」「喫煙習慣」「過度の飲酒」など
骨折の危険因子がある人です。

薬物治療




骨吸収抑制薬には
破骨細胞に働きかけて骨が壊されるのを抑えるビスホスホネートと
エストロゲンと似た作用を持つSERM(選択的エストロゲン受容体作動薬)があります。
SERMは女性の患者さんに使われる薬です。
カルシウム代謝調節薬では、主に活性型ビタミンD3が用いられます。
この薬は、カルシウムが小腸から吸収されるのを助ける作用があります。

骨形成を促進するテリパラチド




2010年10月から骨形成促進薬のテリパラチドが使われるようになりました。
これは、骨が壊されるのを抑えるのではなく
骨芽細胞が骨をつくるのを促進するという画期的な作用をもっています。
テリパラチドの効果を調べた調査では、重い骨粗しょう症の患者さんの背骨の骨量が
使用開始から1年後に平均で約10%増加したと報告されています。
骨量が増加することで、骨折の経験がある患者さんでも
その後の骨折を予防できることが期待されています。
なお、テリパラチドによる治療が受けられるのは、重い骨粗しょう症の患者さんのみです。
現在、主に使われているのは、1日1回自分で注射するタイプです。
まれに、食欲不振・だるさなどの副作用が起こることがあります。
使用期間は2年間と定められており、2年間使用したあとは
ビスホスホネートなどの治療に切り替えます。