危険な咳、咳喘息
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archive/2011/0216/index.html
せきぜんそくとは近年知られるようになった病気です。
男性より女性に多く、大人になってから発症することが多いといわれています。
せきぜんそくでは、呼吸困難や喘鳴は起こらず、せきが慢性的に続きます。
喘鳴がないため本人も気づかず、長引くかぜだと思い込んでいることもあります。
せきぜんそく患者は健康な人とぜんそく患者との中間に位置づけられます。
炎症を繰り返すにつれて気管支の内側の気道が狭まっていきます。
せきぜんそくを放っておくと3〜4割はぜんそくに移行すると考えられています。
早めに気づき、適切に対処することが大切です。
せきぜんそくの多くは、ハウスダスト・ダニ・スギ花粉
動物のフケや毛などの原因物質(アレルゲン)によるアレルギーによって起こります。
また最近ではストレスで発症するケースも増えているようです。
特徴としては
「夜間から早朝にかけてせきが出る」
「日によって調子のよい・悪いがある」
「ほこりを吸うと悪化する」
「季節性がある」などがあります。
喘鳴がないせきが2〜3週間たっても改善せず
これらの特徴のうちひとつでも当てはまれば、せきぜんそくが疑われます。
その場合は、呼吸器内科やアレルギー科の受診が勧められます。
検査と治療
せきぜんそくは、多くの場合、せき止めでは改善しません。
せきぜんそくであれば気管支拡張薬でせきが軽減するため
気管支拡張薬の効果を確認するなどして総合的に判断します。
治療は、吸入ステロイド薬を使って、気管支の炎症を改善させていきます。
薬は症状に合わせて減量しながら、少なくとも数か月間以上使い続けます。
せきが治まった段階でも気管支の炎症はまだ残っており、自己判断で薬を中止すると
その後再び悪化してぜんそくに移行してしまうこともあります。
医師の指示通りに根気よく治療を続けることが大切です。