レビー小体

医療相談室
レビー小体型認知症」の症状改善は難しいのか
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=31449

Question

母が「レビー小体型認知症」と診断され、物忘れや人物誤認がひどくなる一方です。
この病気はどんどん進むだけで、改善することは難しいのでしょうか。

Answer

レビー小体型認知症
脳にレビー小体と呼ばれるたんぱく質の塊が多く見られるのが特徴です。


物忘れ以外の主な特徴は
▽意識がぼんやりしている時とはっきりしている時の差が大きい(意識の変容)
▽実際にないものが見える(幻視)
▽手の震え、筋肉の硬化、無表情、小刻み歩行などの「パーキンソン病の症状」


物忘れや意識の変容などには、アリセプトがよく効きます。
少量でも効果がある場合が多いようです。
幻視などには漢方薬の抑肝散が効くとされます。
パーキンソン病の症状にはパーキンソン病の薬を使いますが
抗コリン剤は、認知機能を悪化させる可能性が高く、勧められません。


転倒を防ぐには、睡眠薬は出来るだけ避け
杖や手すり、転びにくい靴の使用や付き添いが大切です。
(2010年9月30日 読売新聞)