認知症

きょうの健康
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archive/2010/0927/index.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archive/2010/0928/index.html

レビー小体型認知症

「大脳皮質」の神経細胞に「α-シヌクレイン」というたんぱくがたまると
「レビー小体」が形成されます。
このレビー小体が増え、大脳皮質などの神経細胞が傷つけることで
認知症の症状が現われると言われています。
もの忘れも起こりますが、意識がはっきりしているにもかかわらず
非常に具体的な「幻視」が現われるのが特徴です。
そのほか、「動作が遅くなる」「歩行障害」などの症状もあります。

アルツハイマー病】

認知症の原因のなかで最も多い病気です。
脳が委縮し、特に「海馬」が委縮するのが特徴です。
進行すると、時間や日付などの記憶があいまいになり、日常生活に支障を来たします。
さらに進行すると、今いる場所がわからなくなって近所を徘徊するなどの症状が起こり
高度になると身近な家族も誰だかわからなくなります。
最終的には、自分で食事ができなくなり、寝たきりに至ります。

アルツハイマー病の治療


現在のところ、アルツハイマー病を根本的に治す方法は見つかっていません。
薬は、症状が進行していくのを遅らせる働きを持つため
なるべく早期の段階から用いることが重要です。


現在使うことができる薬は「ドネペジル」のみです。
神経細胞間の情報が伝達される部分に作用する薬で、軽度の段階から使うことができます。


2011年以降に承認が見込まれている薬には
「ガランタミン」「リバスチグミン」「メマンチン」があります。


「ガランタミン」「リバスチグミン」は、ドネペジルと同様の作用を持つ薬で
軽度の段階から使うことができ、ドネペジルより作用が強いと言われています。


「メマンチン」は中等度以上に進行した段階から使われ
減っていく神経細胞を少しでも保護するための薬です。


薬の種類が増えることによって
これまで副作用のためにドネペジルを使えなかった人などへの効果が期待されています。