食事でむせる

日経新聞　漢方道場
北里大学東洋医学総合研究所所長　花輪壽彦先生
http://www.nikkei.com/life/health/page/p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E2EBE1

Ｑ

72歳女性。数年前から、時々食事中にむせるようになりました。
だんだんとひどくなっているようです。漢方によい薬はありますか。

Ａ

こうしたケースには半夏厚朴湯がよく効きます。
喉頭蓋の動きが鈍くなって、むせる場合にも使われます。


舌の根の奥に弾性軟骨でできた喉頭蓋という「ふた」があります。
加齢でこの働きが鈍くなり、食道に入るものが気管に入るとむせてしまうのです。


のどの粘膜が過敏になって起こる不快は、古典に
咽中炙臠（いんちゅうしゃれん）
「のどのような敏感な部分が過敏に反応してしまい
　あぶった肉がへばりついて、のみ込むことも吐き出すこともできない感じ」
と記されています。