不妊 × 漢方

日経新聞 漢方道場
北里大学東洋医学総合研究所所長 花輪壽彦先生
http://www.nikkei.com/life/health/page/p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E2EBE1


Q.

31歳女性。
結婚して5年たちますが、まだ妊娠しません。
婦人科の検査では特に子宮や卵巣に異常はみあたらないが、高温期が不安定なようです。
37歳の夫は最近の検査で精子の運動率が悪いといわれています。

A.

西洋医学で「特別の原因なし」といわれる夫婦でも
漢方医学では虚弱体質や微小循環障害と診断できる場合があり
比較的容易に妊娠可能な状態にできることが少なくありません。


女性不妊に用いる漢方薬には
ホルモンバランスや全身の血行をよくするため当帰芍薬などを処方します。
プロラクチンやテストステロンが高いときは芍薬甘草湯が試されます。
妊娠したいという気持ちがストレスになっている人に対しては
香蘇散半夏厚朴湯などが考慮されます。


男性不妊には
補中益気湯八味地黄丸などが精子の数や運動率を改善するのに有効とされます。