ツムラ漢方スクエアより
http://www.tsumura.co.jp/password/magazine/104/kaisetsu.htm
半夏白朮天麻湯 (はんげ びゃくじゅつ てんまとう)
半夏白朮天麻湯は
老人や虚弱体質で胃腸障害のある人のめまいや頭痛によく使われる薬です。
比較的体力が低下し、消化機能が虚弱な人で、下肢の冷え、持続性の激しくない頭痛
頭重感、めまい、嘔吐などを訴える場合によい。
《 類似処方の使い分け 》
呉茱萸湯
使用目標は似ているが、反復性で激しい頭痛があり、悪心、嘔吐が強い場合によい。
五苓散
頭痛、悪心、嘔吐、めまいなどは似ているが、冷え症ではなく
強い口渇、尿量減少などを伴う場合によい。
釣藤散
頭痛、めまいなどは似ているが、高血圧傾向で
とくに早朝時に頭痛を訴えることが多く、消化器症状は見られない場合によい。
葛根湯
頭痛は似ているが、体力があり、悪心、めまい、消化器症状などはなく
頸や肩がこる場合によい。
苓桂朮甘湯
使用目標は似ているが、のぼせ傾向があり、回転性のめまいを伴う場合によい。