八味地黄丸

漢方で対処!慢性の痛み「冷えをとって腰痛・関節痛を解消」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2012/03/0312.html

漢方による痛みの治療




漢方では、痛みを起こす要素に
「冷え」
「むくみ」
「血流障害」
「体力低下」
「ストレス」
「炎症(熱)」
の6つがあると考え、これらに働きかけて全身状態のバランスを整えます。

高齢者の腰痛に八味地黄丸




高齢者の腰痛の場合、八味地黄丸がよく使われます。
八味地黄丸は、体力を補う作用のある
「地黄」「山茱萸(さんしゅゆ)」「山薬(さんやく)」のほか
「沢瀉(たくしゃ)」「茯苓(ぶくりょう)」「牡丹皮(ぼたんぴ)」
体を温める作用のある「桂皮」「附子」から成り
主に冷えと体力低下を改善する漢方です。
有効性は服用開始2週間後に比べ
8週間後の方が3-5倍高くなるという報告もあります。


神経痛や関節痛に使われる漢方




腰だけではなく、神経に沿うように脚も痛む神経痛の場合
血流をよくして冷えとむくみを改善する
桂枝加苓朮附湯(けいし か りょう じゅつぶとう)がよく使われます。
この薬は「桂皮」「芍薬」「茯苓」「大棗(たいそう)」
「生姜」「甘草」「朮」「附子」から成り、関節痛にも効果があります。
桂枝加苓朮附湯は入浴すると痛みが和らぐという患者さんに向いています。


そのほか、膝が腫れて痛む場合には
水分代謝を調整してむくみを改善する防已黄耆湯が使われます。

  • 大棗=ナツメの実
  • 防已=ツヅラフジ科の植物の茎
  • 黄耆=キバナオウギの根