運動の後、ビールを飲む習慣がわが国にはあるが
この習慣は尿酸値を相乗的に増加させることが
わかっている。
激しい運動により骨格筋におけるATP分解→
(中略)→肝臓で大量の尿酸が産出される。
一方、運動による腎血流量の低下
乳酸産生増加が腎における尿酸排泄低下を引き起こす。
運動前のアロプリノール(ザイロリック)服薬によって尿酸上昇は予防できる。
ビールをやめて焼酎、ワインへ切替える
飲酒による高尿酸血症の予防は禁酒であるが
飲酒家にとって禁酒はほとんど実行不可能な目標である。
実行可能な目標はビールをやめることである。
特に地ビールは危険である。
ワインは240mlまでなら痛風のリスクは増加しない。
プリン体含有量(mg/100ml)
焼 酎 0
ウイスキー 0.1
ワイン 0.4
ビール 4〜7
地ビール 7〜17
紹興酒 11.6
参考文献:南山堂「治療」11月号