C型肝炎ほぼ完治、 1錠6〜8万円

C型肝炎ほぼ完治、公的助成で手が届く薬に
1錠6〜8万円 患者負担月2万円
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO91130950Z20C15A8TZQ001/



C型肝炎に“特効薬”が相次いで登場した。
従来はインターフェロンを使っていたが、
飲むタイプの新薬は副作用が少なく、治療効果はほぼ100%という。


感染者は国内に約150万〜200万人いるとみられている。


ハーボニーにつけられた薬価は1錠8万171円。
効き目の高さなどが評価され、薬価が高く設定された。
1日に1錠を12週間続けて飲んで治療する。


この薬が注目されているのはまず効き目の高さだ。
C型肝炎患者の約7割を占める「1型」の患者にとって待ちに待った薬といわれる。
国内の臨床試験(治験)では、157人の患者に12週間飲み続けてもらったところ、
すべての人で原因ウイルスが消えた。
「信じられないような結果だ。これまで難しかった高齢者の治療が進む」と、
治験を担当した国立国際医療研究センターの溝上雅史医師は期待する。


今のところ、ハーボニーに強い副作用は確認されていない。
服用する期間も12週間と、従来の治療の半分ですむ。


ハーボニーに先立つ5月、ギリアドが開発した別の治療薬
「ソバルディ(一般名・ソホスブビル)」が製造販売を承認された。
こちらは国内のC型肝炎患者の3割ほどを占める「2型」に効果が高い。
国内の治験では、12週間の服用で96%の患者でウイルスが消え、副作用も軽かった。
ハーボニーとソバルディを使えば、
国内のC型肝炎のほとんどの患者が完治する可能性があるという。