バイアグラ後発品  複数企業参入で自由薬価競争へ

バイアグラ後発品  複数企業参入で自由薬価競争へ キッセイ、マイランなど
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キッセイ薬品工業やマイラン製薬など複数の製薬企業が、
バイアグラ」(一般名=シルデナフィルクエン酸塩)の
後発医薬品の製造販売承認を取得した。
バイアグラの後発品はすでに東和薬品が5月に発売し先行しているが、
複数企業の参入で、国内では前例がない自由薬価の後発品による競争が始まる。


ファイザーと後発品事業に関する長期戦略的業務提携を締結しているマイラン製薬も、
承認を取得した。
マイランによると、オーソライズド・ジェネリックではないという。
同品目についてはファイザーとの業務提携の範囲外とし、
ファイザーが扱うことはないとしている。
ただ、発売については「未定」とした。


このほかに承認を取得したのは、
あすか製薬陽進堂、テバ製薬、シオノケミカル、大興製薬、辰巳化学。


◆「消耗戦」の可能性も
バイアグラは薬価収載されておらず、自由薬価となっている。
国内では25mg錠と50mg錠の2規格があり、東和薬品は服用しやすい50mgOD錠で、
コーヒー風味とレモン風味を発売している。


医療機関では、先発品は医師の診察料などを含めて
50mg1錠1200〜1500円程度で処方されており、
東和薬品が発売した後発品は50mgOD錠1錠で900〜1250円程度となっているようだ。


勃起不全の治療に取り組む医療機関は全国的に限られているため、
今後、複数企業の参入で価格競争が起き、「消耗戦」となる可能性もある。
ただ、自由薬価の後発品の競争は前例がないだけに、
当面、市場動向を注視していく必要がありそうだ。