海外旅行の感染症対策

海外旅行の感染症対策…目的地のリスク確認
ワクチン接種…途上国 A型肝炎・破傷風が最優先
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=103136



発展途上国に行く場合、水や食べ物を介して感染するA型肝炎ウイルスと、
土や動物の腸管にいる破傷風菌への対策が最優先される。
このほか行き先に応じてB型肝炎ウイルス、腸チフス菌、狂犬病のワクチンなどを打つ。


国立国際医療研究センター金川修造さんによると、
盲点になるのが日本の定期接種や任意接種のワクチンを接種していない場合だ。
はしかや風疹が旅先で流行していて、未接種の日本人旅行者がかかる場合もある。


帰国後、異変を感じた場合は早めの受診が大切だ。
感染しても下痢などはたいてい水分をとれば治るが、
潜伏期間を経て発症する感染症も少なくない。
マラリアでは感染から発症まで1〜4週間かかる。
治療が数日遅れると命にかかわることもある。
診断がつかない時は、海外での感染症に詳しい医師をすぐに受診することが大切だ。


(2014年8月14日 読売新聞)