シロスタゾールの使用制限を勧告

シロスタゾールの使用制限を勧告(EMA)
http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/130320.html

欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)は22日
シロスタゾール(プレタール他)について
出血や心血管系の有害事象が懸念されるとして
一部の患者に対する使用制限を勧告しています。


European Medicines Agency recommends restricting use of cilostazol-containing medicines
(EMA Press Release 2013.03.22)
http://www.ema.europa.eu/ema/index.jsp?curl=pages/news_and_events/news/2013/03/news_detail_001746.jsp&mid=WC0b01ac058004d5c1


◆シロスタゾールの間欠性跛行への使用は
ライフスタイルへの介入で十分改善しない場合のみ使われるべきである


◆シロスタゾールの間欠性跛行への使用は
3か月使用して臨床的に改善が認められった場合は中止すべきである


◆シロスタゾールは不安定狭心症の患者、6か月以内に心筋梗塞があった患者や
経皮的冠動脈形成術を行った患者には使われるべきではない


◆シロスタゾールは、アスピリンとクロピドグレルを含む2つ以上の
抗血小板薬または抗凝血薬を使用中の患者には使われるべきではない


◆シロスタゾールは、CYP3A4阻害薬(エリスロマイシン、イトラコナゾール、
シメチジン、ジルチアゼム、グレープフルーツジュースなど)
またはCYP2C19阻害薬(オメプラゾールなど)を使用中の患者では減量されるべきである

 
ちなみに日本では、警告欄で
「本剤の投与により脈拍数が増加し、狭心症が発現することがあるので
狭心症の症状(胸痛等)に対する問診を注意深く行うこと」とされていますが
禁忌になっているのはうっ血性心不全などだけです。