下の血圧が高い

下の血圧が高い
http://www.asahi.com/health/doushimashita/TKY201206210266.html



65歳の男性。自宅で朝晩、血圧を測っています。
上は125〜140ですが、下が95〜110と高めなのが心配です。
下が高いのはなぜですか。
下だけが高くても薬による治療が必要ですか


答える人 桑島巌さん 東京都健康長寿医療センター顧問

Q 上の血圧、下の血圧とはどういうことですか。

A 上は「収縮期血圧」といいます。
心臓が縮んで血液が大動脈へどっと押し出される時に血管壁にかかる圧力のことです。
下は「拡張期血圧」で、心臓がゆるんで広がった時の圧力をいいます。

Q 下の血圧が高いのは、なぜですか。

A 大動脈には、収縮期にふくらんで血液の一部をため込む働きがあります。
拡張期には、血管の弾力性や血管収縮ホルモンの作用によって
ため込んでおいた血液が末梢へ送り出されます。
下の血圧が高いということは、大動脈の柔軟性が比較的保たれているともいえますが
血管収縮ホルモンが体質的に過剰であることも意味します。

Q 血管が軟らかいのなら問題ないのでは。

A いいえ。
下の血圧が高い状態が続くと血管壁に負担がかかり
動脈硬化が進んで上の血圧も高くなってきます。
高血圧の初期と考え、早めに対策を始めましょう。
まずは減塩、禁煙、肥満やストレスの解消など生活習慣の改善に取り組んでください。
それでも血圧が下がらない場合には薬が必要です。