ゼチーア

2011#37
第二回沖縄動脈硬化予防研究会 バイエル

ANA Laguna Garden Hotel


【特別講演】
ここまできた脂質異常症治療戦略〜コレステロール吸収阻害療法の有効性と今後の展望〜
山下静也先生(大阪大学医学部附属病院循環器内科病院教授)


UKPDS23では、冠動脈疾患のリスクは
第1位 LDL-C、第2位 HDL-C、第3位 HbA1c、第4位 収縮期血圧、第5位 喫煙


低HDL-C血症は単独でも動脈硬化を悪化させる
HDLの多彩な機能
コレステロールの引き抜き能と逆転送系
・抗炎症作用
・抗血栓活性
・抗アポトーシス活性
・血管内皮細胞修復
・抗感染活性
・抗酸化作用
・血管拡張活性
・抗糖尿病作用


プロブコールはFHのアキレス腱肥厚を改善し、黄色腫も退縮させる。
プロブコールはHDL-Cを低下させるが
投与中のHDLは小さく、コレステロールプアで、コレステロール引き抜き能が強い。


低HDL-C血症治療のポイント
高TG血症に伴う低HDL-C血症はリスクが高い
特にMets、糖尿病の患者ではきわめて危険である。
・食事・有酸素運動で内臓脂肪をおとす。
・禁煙のみでもHDLは上昇する。


適応はないが、ゼチーアの脂肪肝、NASH改善作用が10報以上報告されている。