リーゼ

「リーゼ」やめられない
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=37639


Question

昨年、不眠と食欲不振があり
内科を受診すると、抗不安薬の「リーゼ」を処方されました。
4か月たってもやめられず、頭痛が起きたり
思考に集中できなかったりする状態が起き、悩んでいます。(45歳女性)

Answer   1〜2週間ごと半錠ずつ減らす

リーゼは、心身の不安や緊張を和らげる薬です。
睡眠不足や食欲不振の原因として、ストレスや不安
緊張などが関わっていると考えられる場合
別の抗不安薬デパス」とともに内科でよく用いられる薬です。


いずれも効果がすぐ出ますが、持続はしません。
どちらも比較的安全性は高いですが、リーゼの方が効き目がやや弱く
眠気やふらつきなどの副作用も出にくいため、最初に使われることが多いです。


しかし、この二つの薬を含むベンゾジアゼピン系の抗不安薬
数か月以上飲み続けると、医師の処方量が適切であっても軽い依存が起こることがあります。


急激に量を減らしたり、やめたりすると
2〜3日してから、服用前にあった不安や不眠の症状が強く出たり
今までなかった頭痛や不安、音や光、味に対する神経の過敏症状が出たりすることもあります。


これらの離脱症状は通常、1〜3週間程度で治まりますが
まれに数か月から1年ぐらいにわたって、筋肉の違和感など、心身の不調を訴える方もいます。


飲む量を減らす時は、少なくとも1〜2週間ごとに1回、半錠ずつ減らしていきます。


それでも
不眠や食欲不振が解消されず、かつ思考に集中できない状態に陥ってしまうというのなら
この薬の副作用とは考えにくく、うつ病の症状が出ている恐れもあります。
その場合は、精神科の専門医の診察を受けてください。


田島治先生 杏林大保健学部教授(精神神経科