《成人T細胞白血病Q&A》
主に母乳から感染 発症率は極めて低く
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/feature/article4/20100308/20100308_0001.shtml
Q 成人T細胞白血病(ATL)とはどういう病気?
A HTLV1というウイルスによって引き起こされる血液のがんの一つです。
Q HTLV1に感染すると、必ず発症するの?
A いいえ。ほとんどの感染者には生涯、何の症状も現れません。
発症するのは、感染から40年以上過ぎた感染者から
年間千人に1人と言われています。たばこを吸う人が肺がんになる割合とほぼ同じです。
Q どんな症状?
A 全身のだるさや発熱、赤い発疹が出たり、リンパ節が腫れたりします。
重症化すると免疫機能が低下し、治療が難しい場合が少なくありません。
Q 一度感染したらずっとそのまま?
A はい。HTLV1の感染は、ウイルスの遺伝子がヒトの細胞のなかの染色体に
組み込まれることによって起こります。
一度組み込まれてしまったウイルスの遺伝子はとどまり続けます。
Q ほかの人にうつしてしまう恐れは?
A 感染経路は主に、母乳を介した母子感染と考えられています。
Q 感染者は授乳をやめるべきか?
A 母乳をあげてもうつす確率は20%前後といわれています。
しかし、感染の恐れをより減らすためには、粉ミルクだけにする方法と
授乳を3カ月以内でやめる方法が有効とされています。
母乳をあげなかった場合、母子感染する確率は最新の研究で約3%とされ
3カ月以内の授乳ではさらに低いという報告もあります。
0%でないのは、分娩時の感染などが考えられています。
=2010/03/08付 西日本新聞朝刊=
Adult T-cell Leukemia:ATL
http://ganjoho.jp/public/cancer/data/ATL.html
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_38/k02_38.html