インフルの型

インフルの型はどう区別?
http://www.asahi.com/shimbun/nie/tamate/kiji/20120910.html



◆先生 
インフルエンザのウイルスにはA、B、Cという3種類の型があるの。
大人が感染して病院の検査で区別できるのがA型とB型。
C型は、主に乳幼児が感染する型ね。


A型はヒト以外にトリやブタ、ウマなどにも感染するの。
元々はカモなど野鳥からヒトなど他の動物に広がったのよ。


A型のウイルスの表面には
HAとNAと呼ばれる2種類のトゲ(突起)が生えているの。
HAはウイルスが細胞に感染する時にくっつく働きをしていて
NAは、ウイルスが増えて細胞の外に飛び出る時に
細胞の表面からウイルスを切り離す働きをしているの。
A型は、このHAとNAの組み合わせで、さらに細かい亜型に分類されるのよ。


HAはH1からH16まで、NAはN1からN9まであるから
16掛ける9で、理論上は144通りの亜型に分けられるわ。


B型は突起でなく、ウイルスが持つ遺伝子の系統で分類されるの。
「ビクトリア系統」と「山形系統」と呼ばれる2種類がある。
山形系統と呼ぶのは、山形県で最初に見つかったからよ。
C型には、亜型や系統による区別はないわ。