ピロリ

ピロリ菌検査で陽性 胃がん心配
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=33781


Question

78歳男性 
ピロリ菌の血液検査を受け、陽性と出ました。
胃がんになるのが心配ですが、今後、定期的に何を検査すればいいのでしょうか 

Answer

ピロリ菌の血液検査は、ピロリ菌そのものではなく
ピロリ菌に対して作られる血液中の抗体の量を調べます。
このため、ピロリ菌に感染している人だけではなく
過去に感染したことのある人でも陽性と出ます。
現在の感染を正確に調べるには、内視鏡検査で胃粘膜を少し取って
菌そのものがいるかどうかを調べることをお勧めします。


胃がんが心配な方の検査としては、「ペプシノゲン検査」もあります。
血液中のペプシノゲンという物質の量が少なければ
胃がんになりやすい萎縮性胃炎だと分かります。


近年、この検査とピロリ菌検査を組み合わせた「ABC検診」も提唱されており
基準は以下の通りです。
最も胃がんになりにくいのがAで、B→C→Dの順に危険性が高くなります。


(A) ピロリ菌(−)ペプシノゲン(−) 内視鏡検査の必要なし
(B) ピロリ菌(+)ペプシノゲン(−) 内視鏡検査を3年に1回
(C) ピロリ菌(+)ペプシノゲン(+) 内視鏡検査を2年に1回
(D) ピロリ菌(−)ペプシノゲン(+) 内視鏡検査を毎年


なお、(D)でピロリ菌が陰性なのに胃がんになる危険性が最も高いのは
ピロリ菌が住めないほど胃が萎縮し、環境が悪くなっているためです。


回答 : 瀬戸泰之先生 東大病院胃・食道外科教授
(2010年11月30日 読売新聞)

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ペプシノゲン法による胃検診てなあに?
http://hp.masuda-med.or.jp/276/#1


ペプシノゲン検査
http://www.kenzou.org/column/column10.html


ペプシノゲンⅠ・Ⅱ
http://www.falco.co.jp/rinsyo/detail/060741.html