マイスリー アステラス

第7回沖縄睡眠呼吸研究会(会費500円)


The Naha Terrace

【特別講演】 「不眠と生活習慣病」 日本大学 精神科 教授 内山真先生



日本人の21.4%が不眠
入眠障害8.3%、中途覚醒15.0%、早朝覚醒8.0%


むずむず脚症候群は成人の3%でけっこう多い。
非麦角系ドーパミン作動薬で治療する。
レキップ(ロピニロール)、ビ・シフロール(プラミペキソール)
原因として腎不全、鉄欠乏性貧血などがある。


周期性四肢運動障害
寝ている時に階段を踏み外すような感覚で目が醒める。
治療はむずむず脚と同じ。


睡眠は血圧や血糖値に影響する。
睡眠時間は7時間が最も良い。
長くてもだめ。ほどほどが良い。
65歳以上は6時間でよい。
30代の睡眠時間マイナス1時間。


睡眠不足で耐糖能が低下する。
インスリン分泌は変わらない、インスリン抵抗性が上がる。


睡眠不足でグレリンの分泌が増加し、食欲が増進する。
睡眠不足でレプチンの分泌が低下し、満腹感が減る。
睡眠不足の糖尿病患者に睡眠薬投与したところ、HbA1cが有意に低下した。


寝る前4時間はカフェインを摂らないようにする。
スターバックスのコーヒーは特にカフェイン濃度が高い。
インスタントコーヒー 75mg
普通のコーヒー    110mg
スターバックス(short) 250mg
スターバックス(tall) 375mg
スターバックス(grande) 550mg
カフェインの作用は4時間



寝酒は睡眠の質を悪化させる。
いびきや睡眠時無呼吸を引き起こし、中途覚醒が多くなる。


睡眠薬作用点
ω1受容体:催眠、鎮静
ω2受容体:筋弛緩、抗不安


ω1選択性が高い薬=マイスリーアモバンドラールが良い。
ω2に作用する薬剤は、夜中起きた時に転倒し骨折する危険性がある。


睡眠薬をやめる方法
徐々に減量する
休薬日をつくる 休薬日は眠くなってから床に入る
やめやすい薬に変更する=ω1選択性の薬(抗不安作用が少ない)